暗唱から先の学習がまた大事

昨日は音読の目標について書きました。
今日は、その音読を、どんなふうに高めていくかです。

reading

暗唱できるようになったら、日本語訳を見ながら
言ってみます。

そして訳を見ずに意味を思い出して暗唱ができるようになったら
自分のことばとして使えるところまではもう一息です。

ここで大切なのは、英語の音だけでなく
意味を思い出して言うことです。

初めのうちは、難しいのですが
できるだけ、英語のまま意味をイメージできるといいです。
英語の語順で考える練習になります。

そうやって、日本語以外の方法で意味をもった言葉として話すこと、
それが外国語の習得になっていくのです。

writing

そこまでできるようになったら
次に英語を書く練習をします。
小学生は単語から、中学生はもちろん全文です。

音ではなく、文字で何かを受け取ったり伝えることも
必要ですね。

書くことが楽にできるようになったら、
他の単語や文章にも慣れるよう練習問題をやります。

学校のテストも、ここまでできていれば怖くありません。


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英文暗記の目標は、かなり高い

この教室では、英文の暗記をしています。
小学生はチャンツ、
中学生は教科書本文。

生徒はたいてい、
「無理無理無理無理!」
と、派手に首を横に振ります。笑

英語を、英語のまま覚えるのは難しいです。
意味の分からない音やアルファベットのかたまりを
テキスト通りに再現するなんて、
長い呪文を読むようなものです。

もし、日本語だったら、どうでしょう。
2人の会話が数回行ったり来たりするだけなら
覚えられますよね。

それと同じで、意味が分かれば話の流れが分かります。
英語を意味と一緒に覚えてしまえば
難しいことではなくなります。

単語ごとに意味を覚えるのも大事ですが
文章で覚えると、単語とその働きやくっつき方が
だんだん理解できてきます。

テキストの文章を覚えることで
その文章の構造も覚えてしまうということです。
言い方を変えると、「ひな形」を習得すれば
あとはパーツを入れ替えて応用ができるようになります。

そこまでいくには、その文章を瞬時に英文にできるまで
落とし込むようにしたいです。
自分のものにしてほしいのです。

言語は、使ってなんぼのものです。
使えるようになるまで、何度も何度も練習。

せっかく英語を勉強しようというのだから
ぜひ、自由に使えるところまで高めてもらいたいです。

 


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単語を暗記した?

中学生になると、各単元ごとに新出単語を
たくさん覚えなければなりません。
単語を覚えるというのは、とても大切なことです。

まず、英単語を見て、発音と意味を覚えます。
発音は、話す時に必要なのはもちろんですが
頭の中で英語を使う時にも、必要なのです。

ここで、ことばの音と文字について少し書きます。

ことば(言語)は、音です。
その音を目に見える形に表したものが、書かれたことばです。

私たち日本人が母語である日本語で考える時にも
頭の中では、日本語の音で考えています。

英語を使う時には、頭の中では英語の音で英語を組み立てます。
何も考えずに英語を使うことはできません。

だから、英語学習でも発音はとても大切になります。

話をもとに戻します。
発音と意味に加えて、綴りを覚えます。

英語は、他の言語と違って
発音と綴りは完全にはマッチしていません。
でも、慣れてくればほぼ綴りで読めるようになります。
(この綴りと音の関係を学ぶことをフォニックスといいます)

発音と意味と綴りを一通り覚えたところで
暗記ができたと思う人がほとんどです。

しかし私は、ひとつの単語を記憶から引き出すのに
10秒もかかるようでは、遅いと思います。
瞬時に口から出てくるくらいでないと、話す時に使えません。

中学で習う単語は、基本中の基本ですから
本当にしっかりと覚える必要があります。
日本語から英語へ、英語から日本語へ、反射的に言えるまで
練習してほしいです。

そして、書く方もペンを止めずにできるといいですね。
英作文などでは、文法や語順を考える前に
単語が分からない、ではなかなか文章が完成しません。

(中学の授業対策では、必ず綴りもしっかり覚えますが
大量の単語を覚える必要のある英検対策では
この限りではありません。)

 


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効果が抜群!音読の宿題

毎回、レッスンではチャンツや教科書の音読や暗唱する宿題がでます。
みんなにまるごと覚えてほしいからです。
週に1度のレッスンでは、絶対的に練習量が足りません。

なぜ暗記かは、先日の『覚えるまで練習する理由』に書きました。

さて、その暗記の宿題のやり方ですが、いつも生徒には
こんな風に言っています。

「一度に何十回も練習しないで、
2回ずつでも3回ずつでもいいから、毎日練習すること」

練習しているうちに、読むだけで精一杯だったのが
だんだん口が慣れ、音を完全に覚えます。

毎日やるのが最初はきつくても、体と頭は慣れてきます。
中学の教科書は、量的にも、このトレーニングに
ちょうどいいと思います。

当教室に、英語が苦手だからと通い始めた中学生も、
入会以来、これを約半年間続けています。

最初は学校用の教科書の本文には
すべてフリガナをふっていたそうです。
(こちらでは、フリガナ禁止です)

しかし今では、初めの頃とはまるで別人のように
大きな声ではっきりと読むようになりました。
もちろん、フリガナなしです。

その姿も、ずいぶん自信がついてきたように見えます。

英語がすらすら読めると、気持ちいいですよね。


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覚えるまで練習する理由

みなさん知っているように、英語と日本語は、語順が違います。

日本人が英語で話すとき、頭の中で日本語を英語に変換するには
ことばの順番をひっくり返すことが多いです。
書く場合はまだいいのですが、話すスピードには追い付きません。

人はみんな、母語を使って考えています。
日本人なら、たぶん日本語です。
なので、日本語の順番で、イメージするものを言葉にかえていきます。
つまり考え方が、日本語式になっています。

そして、英語圏の人ならたぶん英語で考えます。
英語の語順でイメージをしています。
そして考え方も、英語式になります。

この違いは、思考の違いとも言えます。

日本人でも、英語を話すときには英語の語順でイメージすると
変換に時間がかかったり、変換しきれなくなることが少なくなります。

でも、イメージの方式を変えることは、すぐ簡単にできることではありません。
何度も繰り返し練習して、だんだんできるようになるものです。

英語が使えるようになるには、この練習だけでなく
文法や単語なども覚えていかなければなりません。
しかし、思考回路を変えることは、理解したり暗記するものとは
別ものと考えた方がいいと思います。

教室で使っているチャンツや歌は、その練習にとても合っています。
楽しみながら何度も何度も繰り返すことができるからです。
中学生のレッスンでは、歌の代わりに教科書の本文を繰り返し音読・暗唱します。
これは学校の授業のためだけでなく、実際に英語を使う頭を作るために
とても必要なことなのです。


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